無料で大量に論文よう英文テンプレートを公開しているAcademic Phrasebankですが、有料版のPDFやキンドルが入手できます。(PDFはこちら、キンドル版はこちらで購入)

主に理系の論文を英語で書く場合のテンプレとして有効で、これだけで論文が書けるようになるくらい多くの例文を網羅しています。理系だと論文のスタイルや、論文を構成する要素がだいたいどこでも同じなので、綺麗にカバーされています。

有料版と無料版の違いは分量で、有料版のほうが20%ほど、体感ですが、例文量が多く、より広い範囲をカバーできるようになり、同じ表現の繰り返しも避けられます。

そのほかの有料版のメリットは、見やすさです。レイアウトがホームページで紹介されている無料版と有料版では異なり、有料版のほうが個人的には見やすく感じます。なんといってもPDFなら印刷して読むことができるので、使い勝手が良くなります。

このテンプレ集をつかい、以前お勧めしたGrammarlyを使って冠詞などをチェックし、ネイティヴが書いた参考文献から適切な語彙や表現を借りてくればほぼネイティヴ並みの論文を書けます。

日本で出版されている、日本語で解説された英語の論文用例文集も良いものがありますし、解説のおかげで使いやすいですから最初はそちらで良いと思います。ただ、そういった本の例文をネイティヴにチェックしてもらうと、やはり非ネイティヴ的な表現だと言われます。

ちなみに、IELTS、 TOEFL、 GREや英検でもテンプレというのは非常に有効で私が高得点をライティングでとれたのは、あまり誇れたことではないでしょうが、ほとんどテンプレのおかげです。それだけテンプレ作りは重要で、このAcademic Phrasebankも言うまでもなく試験用テンプレート作りに有効です。TOEFLなどの採点者はインターネット上で広まっているようなテンプレには見慣れてしまって、採点が厳しくなります。いろいろなことを踏まえて、自分で自分にあった、どんな場合でもカバーできて英語力をこれでもかと見せつけられるテンプレを自分で作るのが何より重要で、このAcademic Phrasebankはその第一歩になると思います。