GREの参考書ですが、全ての試験のライティング対策に特別有効な本です。この本を有効活用するにはコツがいります。この本が真価を発揮するのはテンプレ作成です。

個人的な意見を問うような英作文の試験ではどこでも使える作戦です。「初等教育で体育は不要だと思いますか?」といった個人的な意見を問う試験内容の場合テンプレで高得点を狙えます。TOEFL, GRE, 英検, IELTSなどなど使える場面は多いです。

テンプレ作りのコツは「政治」「金」「時間」に関わる話題で骨格を作ることです。例えば

「この考えは寡頭制のような状況では簡単に推し進められる。民主主義の国家でも人々は容易に扇動され、政治家に実りがあるこのプランはマキャベリ主義者ともいえる政治家に主導され推し進められるだろう。これは国民にとっては~良い、もしくは悪い~)」

などという政治的なテンプレを作るとほとんどの問題文に対応できます。お金や時間の浪費などに関するテンプレも同様です。

「初等教育での体育が不要かどうか」という例題と上記の政治テンプレを組み合わせると、テンプレの後に「初等教育で体育実技を拡大すればまずは運動に必要な土地を用意する必要があり、器具や教師の増員など莫大な金が動き、それは力がある政治家にとっては魅力的に映るだろうが、~~~」などと書いて帳尻を合わせます。

あくまで作文の試験なので論理的にうまく構築されて辻褄が合っているかはそこまで考慮されません。テンプレは難しい語彙と構文で点数を上げるものではあっても、テンプレ以外の部分は点数を下げないように確実に間違いのない語彙や構文で埋めると良いです。

上記のテンプレ例のポイントは「マキャベリ主義」や「寡頭制」といったあまり使わない用語がテンプレの中に混じっていることです。英作文でのポイントは使われている語彙の種類を増やし、語彙だけではなく構文のバリエーションを豊富にすることなので、このように難しい用語や構文をテンプレにいれておくと安全に点数が増えます。

こういった語彙を選ぶ手段として有効なのが、この本のような豊富な解答例から、難しくても「政治」「時間」「金」に使えそうな語彙を見つけることです。構文も凝ったものを解答例から引っ張り出してテンプレに取り入れましょう。GREの語彙集の語彙を使うのも有効な手段です。

今まで何十回も英作文のこういった試験を受けましたが「政治」「金」「時間」に関連したテンプレで対応できないものは一切ありませんでした。テンプレを作ったらネイティヴに見せてチェックしてもらい精度を上げましょう。

こういったやり方で、TOEFLのライティングもほとんど満点、GREで4.5程度は取れたので、有効だと思います。