とりあえず何でも良いので、言語学習にヘッドフォンは必須です。ある程度良いヘッドフォンを使うことで子音や母音をよりはっきりと認識できるようになります。

言語学で音声学、音韻論を勉強しているとヘッドフォンを付けろとよく言われます。スピーカーからの音では気づかないような子音の特徴や母音の微妙な違いにもヘッドフォンを付けることで気づけます。IPA(国際音声記号)で書かれた様々な子音や母音を覚えて発音できるようにしろと言われ、その試験もあったりしますが、ヘッドフォン無しではとても難しいです。

音を聴いて真似るというのは外国語学習の根幹で、何かを見てそれを絵に書くことと色々な意味で似ています。ヘッドフォン無しだと聞こえた声はぼやけて輪郭が把握しきれないので、それを真似るというのは曇りガラス越しで見えるものを描写することににています。どれだけうまく描こうとしても、きちんと認識していない以上、詳細には表現できません。

また、記憶の定着度もきちんと音が聞こえるとはるかに上がることも想像できるでしょう。「げあおんdがく」と「げんごがく」では後者のほうが認識しやすく、結果記憶もしやすくなります。きちんと認識できる環境を整えるというのは、記憶力を上げて学習効率を上げる環境を作ることと同義です。

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