この本を見て最初に思ったのは「亜麺」てなに?アーメン?アメンボ?ということでしたが、読んでみるととても良い本でした。

日本語を話せるようになる為の本、ということで文法事項は少ないかと思ったのですが、文法もきちんと説明されています。

会話文があり、その文に対する文法説明、そして練習問題があり正統派な参考書です。ページ数も多く質も高いので、買って損の無い一冊です。

こういった本の使い方として面白いのは、このフランス人向け日本語参考書を、日本人向けフランス語参考書として使うということです。この本自体は予備知識がないフランス人でも使えるようになっているのですが、日本人が読む場合はある程度フランス語を理解できなければ難しいです。例文それ自体は初心者用なのでフランス語訳は容易で分かりやすいです。

こういった本から日本語を見ることで、日本語とフランス語の違いと共通点をより強く認識でき、違った角度からフランス語を見る事が出来ます。勉強はとにかく多角的に同じものを見るのが大切なので、意外な発見があります。

それと、ある外国語を学んでいるとlanguage exchangeで、日本語を教える機会も少なくありません。フランスでは若者を中心に日本文化が今も人気で、多くの若者が日本語を学びたいと思っています。そういった人たちと言葉を教えあうことで成長できますし、なにせタダです。とてもいい経験になるのでフランス語圏に留学している日本人の学生さんや周りにフランス人留学生がいる人にはこの本でlanguage exchangeを是非して欲しいと思います。






↓この本もそうですが、フランスの日本語関連の書籍デザインはインパクトがあるものが多いですね。

516CSSSsSRL