多くの人を悩ませるイギリス英語ですが、私も最初イギリスに行ったときは驚くほど理解できませんでしたし、多くの留学生が困っていました。

原因はいろいろあるのですが、代表的なものは発音の違いとスラングの多さでしょうか。

特に発音ですが、ピッチの動き方から子音、母音などなど地方によって大きく異なります。

日本でもたとえば東北では「寿司」が「すす」に近い音で発音される事があります。これは日本人でもわからない時もありますし、外国人からしたらかなり難しい単語になります。イギリスでは方言の差も種類も比較的多いので、外国人はとても苦労します、特に北部で。

イギリス英語がわからない、というのは日本人だけではなくて、ヨーロッパの英語学習者たちもイギリス英語がわからないとよく言っています。

しかしヨーロッパの人たちのほうがアジア人よりもイギリス人と意思疎通はうまく出来ていることが多いです。理由の一つは、言語の類似性、もう一つはジェスチャーや言葉以外の補助が似ているからでしょう。こういったことに関する論文もあるのでしょうが、今のところ読んだことがありません。なので確証はないのですが、同じようなTOEFlやIELTSの点数でもヨーロッパ人とアジア人の間にコミュニケーション能力の差は明らかにありますし、それがなぜなのかと考えると、言語の類似性やアイコンタクトなどの言語以外のコミュニケーション要素が関係しているように思えます。

また、話題となっている事柄についてただ単純にしらないということもあって、政治の話をすることが多いのですが、そこで名前にあがる政治家の名前や、政治的な出来事を知っていないとわかりません。

イギリス英語を聴くのはうまくいかないけど、読むのはできるはず、と思われるかもしれませんがこれも意外と難しいです。フェイスブックでイギリス人のフレンドがたくさんいますが、彼らの投稿を完璧に理解できることはあまりありません。フェイスブックへの書き込みは普段の語り口調であることが多いのですが、方言の音声面が除外されていてもスラングや文法の省略など色々なものが混じっていてなかなか理解できません。

音声面でもこれだけ難しいのに、フェイスブックですらわからないというのは相当なものです。こういった意味でとりあえずは何度も読み直せるフェイスブックでのイギリス人の投稿をもとに会話に慣れるようにしています。twitterで有名人の口語的な表現をフォローしていくのも良い手段でしょう。