効率的な学習のために、いつも私がお勧めするのはリスニングです。リーディング対策ばかりしていても聴解対策にはなりませんが、聞けるようになれば読めるようになります。ですので時間効率的にリスニングは優れていますし、聞いて覚えた単語やフレーズをそのまま会話や作文で使うことができます。特にシャドーイング、聞きながら聞こえた音声をそのまま口に出す方法は記憶の定着や発音の矯正の意味でも有益で、特にお勧めしたい方法です。

 

子供が言葉を覚えるように、とにかく耳から語学を学ぶというのは第二言語習得論の分野でも認められている学習方法で、移動時間などに行いやすいということも利点です。

 

学校や仕事先に向かう場合は電車や車での移動になると思いますが、読む事と比べてmp3プレイヤーや携帯電話でリスニング教材を聞くのは容易です。酔う心配もありませんし、学習効果も十分あります。毎日のちょっとした移動時間も一年間での合計ではそれなりの時間数になるので有効活用するとしないでは語学力の伸びに大きく影響します。

 

また、人にもよるのですが、私のように寝つきがあまりよくない人の場合、寝入る前にベッドのなかでリスニング教材を聞くのは時間を無駄にしない学習法です。あとは仕事で単純な作業、たとえばエクセルで単純作業をしているときにmp3を聴きながらやるというのも有益です。最近はロシア語でこの方法をずっとやっています。

 

聞く音声をどう選ぶかというのも非常に重要です。集中して聴くことができる環境ではありませんし、辞書をひいたりすることも難しい環境で聞くことになります。そういった意味でもともと何度か聴いていて、意味も把握している文章を聞くことをお勧めします。この点が一番重要で、キクタン、やマジックリスニング、といった教材も名前だけ聞くと聴く作業中心の学習法のように思えますが、ただ聞くだけではなくて読んで内容を理解しておいたほうが効率は遥かに上がります。

 

学習というのは自分の穴を埋めていく作業がとても重要ですが、復習もまた重要なことなので、こうして既にある程度理解しているものを復習して、さらに出来るならばフレーズのいくつかを暗記してしまってスピーキングやライティングに活用できるようになるとより良いです。

 

時間効率を突き詰めると、音声ファイルはあらかじめ編集して不要な部分はカットしておくべきです。日本語訳の朗読や空白の部分、音楽の部分、効果音がなる部分などはこういった学習法では不要なので、カットすることで短時間でより多くの音声を聞くことができます。簡単にmp3を編集できるソフトはたくさんあるので、こういったソフトで不要部分をカットした音声を何度も聞くべきです。そうすることで限られた時間でより多くの音声を聞くことができます。