言語学者が選ぶ最強の語学書集(+語学学習法とか研究とか統計とか)

これまで数百冊の語学参考書を買ってきたので、特にお勧めできるものを言語学者の観点からご紹介。 語学書を活用する為の効率的な学習法や言語学の話題も。

    英語その他

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    杉村太郎さんの本を読んで強く励まされ、もっと自己啓発本っぽいものを読みたいと思って色々読んでみました。とはいっても、当時は働きながらTOEFL対策をしていて、とにかく時間が無く、電車の中やベッドに入ってもmp3を聴いているくらいで関係ない本を読む時間はありませんでした。

    そこで一石二鳥ということで読んでいたのが英語の自己啓発本です。その中でも特にお勧めなのがこのMagic of Thinking Bigです。

    当時の自分は自分がアホなのかどうかよく頭によぎっていたものです。働いて、TOEFL100点突破を目指して、おまけにコンクールまで受けて、どれだけ頑張ろうと全部無駄に終わるんじゃないか、欲張りすぎなんじゃないか、そういったことが頭をよぎっていました。特にTOEFLの90点台のスコアをモニターで眺めながら。

    そんな時にこの本を読んだわけですが、400万冊売れたというだけあって、どんどんやる気になれる本でした。スティーヴ・ジョブズさんも「アホであれ」というような演説をしていたと思いますが、仮にアホでもええんや!と思わせてくれる本です。

    今のご時勢留学はどんどん難しくなっています。ビザの申請もめんどうくさくなり、TOEFLやIELTSの要求スコアもどんどん上がり、これらの試験自体も難しいものです。しかもアメリカ留学に至ってはGREという苦行としか思えない試験がまっています。大学院に行くなら国内で良いところに行けばいいじゃないか、社会人入試までご丁寧に用意してあって、金銭的な面でも留学ほど心配が無い、と思ってしまうでしょうし、僕もそう感じることがありました。
    実際国内の大学院、一橋、慶応、早稲田、上智など受験しましたが、留学の準備と国内大学院受験対策では留学準備のほうが圧倒的に大変でした。もちろん留学準備当時は働いていたからかもしれませんが。

    それでもこういった本を読んだり、アカデミックの分野がどうしても英語圏の独壇場であることを考えてなんとか留学にこぎつけたわけですが、今思えば留学は大正解だったと感じられます。

    私はついつい安全な道を選ぶ癖があるので、こういった本を読んで無理な事は無いんだと信じられたのは大きな支えでした。

    日本人とは違う感覚だな~と思う箇所もこの本の中にあって、それは交友関係を重視しているところです。

    冷淡なようですが、この本に書いてあるように毎週末に友人たちと交流するといったことは忙しすぎて少し
    無理に思えてしまいます。ビッグになりたかったらそんなせこい事を考えずにどんどん遊んだほうがいいのかもしれませんね。

    この本のCDも発売されていて、リスニング対策にもなります。昔手塚治虫の漫画で、洗脳のためにヘッドホンでずっと同じようなフレーズを聞かせ続けるというものがあったのですが、同じような感覚でこのCDを毎日聞きながらリスニング対策をしたり、仕事をしているとうまい具合に洗脳されて「ビッグになるで!」という気持ちになれてとってもお勧めです。

    自己啓発本としていても優れているので、そこまで英語対策をする必要もないという人は日本語版も良いでしょう。

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    英語圏、特にアメリカの大学院へ出願する際の出願動機書、statement of purposeの書き方は絶対にこの本しかありません。

    イギリスの場合は一人の教授が勝手に合否を決められるような場合が少なくないので、そういった場合はこの書類がそこまで重要というわけではありません。アメリカの場合は複数の教授で何度か会議で話し合って合格者を決め、その際にここでまずい事を書くと落とされます。

    大体出願者のGREなどの提出スコアは似たようなもので、外国人、とくにアジア人出願者がアメリカの大学院に出願する場合、アイヴィーなどの場合TOEFL100点ちょっと、GREの数学がほぼ満点近く、Verbalがかつての点数で言うと400ちょっと、GREライティングが3.5点くらいです。これくらいの点数がほぼ日本人の限界でほとんどはアジア人は同じようなスコアで提出しますし、ほかの国からの出願者も総合では同じような点数です。

    つまり提出する試験のスコアはあまりかわらないので、そこで頑張ってとても高い点数をとってアピールするか、もしくはこのstatement of purposeを良いものにするしか合格する手段はありません。たとえば言語学の場合は200人近く出願して7,8人くらい合格と倍率が高いのでほかの出願者よりなんとかして抜きん出て目立つ必要があります。出願者のほぼすべてがTOEFLで100点を越えているような、もしくはGRE高得点者の猛者ばかりなので、誰が受かってもいいくらいの場合がトップ校だと当たり前だといわれています。故に運任せなところもありますが、運をなんとか引き寄せるためにこのstatement of purposeは重要です。

    さらに、試験の点数がほぼみんな似たようなものな中、学校や学部によってはTOEFLやGREは足きりの基準にしかならず、合格の要因になり得ないこともあるので、statement of purpose 対策も十分に行うべきです。

    私のホームページからも匂っているように、私自身かなり変わった経歴なのでうまく書けば良い意味で目立つ出願者になれるのですが、間違えるとあれこれやってて器用貧乏、知識が限られていそうだ、ほかの事をやっているぶん勉強に時間を割けないのではないか、といった印象を与えます。

    今になってわかる事も色々あって、大切なのは結局入学後のプランをどう書くかが重要だと思います。この本にはまだ新入生ですらないのだから、そんな状況で詳細な研究計画なんて書けないから無理をしなくていい、入学後計画はたいてい変わるからそこまで気を配らなくても大丈夫といったことが書かれています。

    多くの出願者がそういった書き方をしている中で、ある程度具体的な計画で研究の意義があることを示すことができ、なおかつその研究を行うのにその出願先の学校自体や指導教官が適していると説得力をもって示すことができればかなり有利になります。

    大学側としても良い研究者になりそうな出願者が一番欲しいわけで、その将来の研究能力を示すことができる場所が唯一このstatement of purposeくらいです。

    研究プランについては詳細に魅力的に書くべきなので、その点だけはこの本の趣旨と異なるかもしれませんが、それ以外はこの本の指示に基本的に従えば良いと思います。

    この本では豊富なstatement of purposeのサンプルを掲載し、さらにそのサンプルのどの点が優れていてどの点に改善の余地があるのか説明されています。これらの情報がこの本の肝といえるので、とにかく読みこんで、自分の専攻と似た分野のサンプルを参考にしながら、オリジナリティがあって抜きん出た、優れた文章を書くと良いでしょう。

    ただしこの本のサンプルで個人的に気になるのは、「私こそがこの学校にはふさわしい」「出願者の中で私が一番この学校に入るべきだろう」というくらいの強気な発言が例文の中に多いことです。アメリカでは普通なのかもしれませんが、ここまで真似しなくてもいいだろうと思います。謙虚に実力を示したほうが好印象ですし。

    statement of purposeはネイティヴにチェックしてもらうのが必須です。さらに、ネイティヴでも英語力の差が激しく、文法ミスを犯すネイティヴ、適切な語彙を使えないネイティヴもとても多いです。好ましいのはアメリカの博士課程に入学しているようなネイティヴにお願いすることです。

    とても重要な書類で、比重はGREやTOEFLよりも重い事が大学によっては十分ありうるので、この本を参考にしつつ何ヶ月もかけて、何度も書き直し、人にもチェックしてもらって、より良い文章にしましょう。


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    英語で履歴書を書く場合は有元美津世さんのこの本が最も頼りになるといっても良いでしょう。

    英語圏では履歴書の書き方を学ぶ為の特別な講習会や集中講義があるくらいで、履歴書、CVの書き方はとても重要視されています。さらに難しいのは国によって履歴書の書式、形式が異なるということです。

    また、英語圏では就職活動の際に履歴書だけではなくカバーレターも送ります。日本人には馴染みが無いのでなかなかうまく書けません。私自身、履歴書やカバーレターを送りましたが怒涛の不採用通知を受け取りました。今思えば履歴書はともかく、カバーレターが英語圏の人から見れば不自然で雇う気を無くすようなものでした。

    この「英文履歴書の書き方Ver.3.0」では日本人にとっての鬼門、カバーレターの書き方を事細かに、例文や多くの実例をもとに教えてくれます。

    また有元さん自身が多くの履歴書やカバーレターに目を通す立場だったこともあり、どういったカバーレターを欲しているのか、問題があるカバーレターはどういったものか、という情報も書かれておりそれが非常に役立ちます。

    肝心の履歴書の書き方ですが、こちらも豊富な例が掲載されていてフリーランスの人の履歴書例や職歴にブランクがある人向けの履歴書例などが紹介されています。これらの一部を書き換えることでほとんどの人が使える履歴書サンプル集になっています。

    履歴書の形式も年々変わってきているのですが、この本は改訂を重ねることでそういった問題もクリアしています。

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    松本 美江さんの「改訂版 英語で日本紹介ハンドブック 」をご紹介です。

    海外に留学したり、日本に来ている外国人と交流していると色々なことを質問されます。日本でも少子化は問題なのか、祭りはいったいどういったものが人気なのか、結婚式や葬式はどのように行われるのか、などなど。

    疑問に思うこと、もしくは教えてあげると喜んでもらえることというのは大体ある程度のパターンがあり、この本は見事にその要所をおさえています。

    英語話者と交流するというのは得がたい経験で、日本人が苦手な会話力を鍛える絶好の機会ですし、できる限りそういった経験をつんでいきたいですね。しかし話題というものがうまく出て来なかったり、日本に関する質問にうまく答えられないという事が非常に多いです。

    英語圏への留学生だと、例えば、日本文化サークルなどに海外で参加してそこで言語交換と呼ばれることをしたりします。これはつまり日本語や日本文化を教えてあげるかわりに、英語を教えてもらうというものです。これは一番簡単に手っ取り早く英会話の機会を増やす方法として有効なのですが、いざ日本文化を紹介するといっても大抵どうしたらよいのか分からず、あまり興味をもってもらえないことや、さらには間違った知識などを与えてしまう可能性もあります。

    しかしこの本は海外の人々が興味をもってくれる内容、疑問に思っている事をかなり広範囲におさえているので、上記の問題は全て解決されます。私は日本の良さや特徴を伝えるポイントがまとめられて重宝しました。

    こういった広範囲にわたる事柄を、うまく「ウケ」がいいものだけ選び出しているのは著者の松本さんのガイドとしての経験の賜物でしょう。英語話者の友人を作りたい!という全ての方々にお勧めの本です。



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    日本産アニメでは基本的に英語は学べないと書いたのですが、一方でディズニーのアニメ映画はとても為になります。

    ディズニーアニメの良さは使える英語ばかり聞く事ができることです。一般的なアニメなどでは品のない表現や失礼だと解釈されてしまう言い回しが使われていてうっかり真似することもできないのですが、ディズニーの場合は悪役ですら基本的にはそんなには問題のある表現を使わないので非常に勉強になります。

    口語的な表現というのを勉強できる機会はひどく限られていて、意識していないと汚い表現を知らないうちに使ってしまう可能性もあります。そんな中でディズニー映画は、実写の作品も含め、とても頼りになります。

    この本は絵本なのですが、英語のレベル自体は高く、日本人が購入する場合大人むけだと言えます。しかしこれを機会にお子さんが英語に触れてもらうというのも良いかも知れま せん。私自身が6歳くらいの頃、兄からプレゼントで「美女と野獣」の英語版ビデオをもらったのですが、好きで何度も見たおかげでいくらかの単語や表現を覚 えられました。。

    また、挿絵が素晴らしく、ディズニー好きならば誰でも楽しめる内容でプレゼントに向いています。細かい配慮が至る所に見られ、本としての質が非常に高いです。

    基本的に話し手がストーリーを語り、セリフは実際の映画より少ないです。それでもその話し手の語り口調は文語体というよりは口語的です。映画で英語を学ぶのは大変だという場合は、分量もセリフの少なさもこの本がちょうど良いでしょう。

    がっつり勉強したい、ディズニー映画が好きだから苦にならない、という方は英語字幕で映画を見るととても良い勉強になると思います。




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    辞書というとたいていは電子辞書を使うと思いますが、こういったパソコンにインストールして使うソフトも非常に便利なのでご紹介したいと思います。

    本の辞書と比べてはるかに速く調べられるぶん勉強と作業効率があがる昨今の辞書ですがそれぞれ長所が異なります。

    まずはオンライン上の無料の辞書。長所は無料ということと、そこそこ速く、情報量も、辞書サイトによるものの、かなりあるということです。またパソコンは画面が大きいので電子辞書よりも広い範囲を一気に見渡せます。これは実はかなり大きいメリットで単語というイメージの塊を包括的に捉えられますし、どの意味が適切かを、わざわざ画面をスクロールさせずに見れて、比較検討しやすいです。ネット環境によっては遅くなるので、速くひけるというメリットが薄れてしまいます。

    電子辞書のメリットはオフラインでも使えることです。持ち運ぶのにも便利なのですが、残念ながらタブレットなどにインストールできる時代ですし、持ち運べるゆえに壊れやすいです。タイピングするのも理由の一つでしょうが消耗品というくらいに壊れます。

    そこで今回お勧めする辞書ソフトですが、基本的に上記二つの良いところを合わせもっています。オフラインでも使えて、常に速くひけますし、パソコンの画面で見れるので見つけたい情報を見つけやすく、意味を比較しやすいです。

    細かく言うと、ネット上の辞書はCtrl+fキーでページの中を簡単に検索できたり、weblioなどでは豊富に例文があったりという面で優れています。パソコンの辞書ソフトでは、オンライン辞書が簡潔にまとめている一方で、細かい付属情報が書かれています。ある名詞に通常は複数系で使うという情報や、that節を伴える云々。こういった付属情報は和文英訳や英作文で特に役立ちます。

    私個人は状況に応じてオンライン辞書と辞書ソフト両方を使い分けたり、きちんと正確に訳したい場合、重要な英文書類を作成する場合などは必ず複数の辞書を参考にして、その語がどういった場面で使われるか調べます。同じ辞書とはいってもオンライン辞書と、古典的な辞書に基づいた辞書ソフトでは、見えてくる景色が異なりますし、それよりは小さな違いですが辞書同士もそれぞれ特色があり異なります。

    驚くほどパソコンの辞書ソフトは普及していないのですが、まじめに勉強している人には絶対に使える場面があるはずです。



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    日本には本当に星の数ほど英語関連の書籍が出版されているので、中にはとんでもないものがまぎれています。そのとんでもないものの一例がこの本です。

    アニメや漫画で英語を学ぶ場合、最も適しているのはディズニーアニメです。きちんとした文法、多すぎないスラング、綺麗な発音と言葉遣い、これらのおかげで表現をそのまま覚えて日常会話で使う事ができます。

    その真逆を行くのがこの本 

    『ジョジョの奇妙な冒険』で英語を学ぶッ!

    です。


    思わずフォントを変えてしまうくらい強烈な本ですが、この本の出版企画を通すのは男気無しでは不可能だったのではないでしょうか。英語を学ぶと題されていますが、使いどころが難しい表現が多いのでこの本に掲載されているフレーズを実際に使うことは少ないかもしれません。


     「ようこそ・・・・・・・・・ 『男の世界』へ・・・・・・・・・・・・・・・」


    と英語話者に英語で言ったとしてもクレイジーな人かゲイだと思われてしまいます。(この台詞が一番好きなのですが七部の台詞なので一から四部まで収録しているこの本には掲載されていません)


    そういったわけで、偏った英語を学ぶことになる可能性が高いです。もちろん普通の文章もあるのですが、普通の文章はジョジョらしさが無いので難しいところです。


    しかしハマると相当面白い本です。英語がある程度理解できてジョジョが好きな人だと英訳を見て「あ~こう来たか!」「ここでこう訳すか~~?」など興奮しながら読めます。


    アマゾンのリンクを張ってしまって申し訳無いのですが勉強用にはむいていないかもしれません。ただし相当面白いので、ジョジョ好きなら。



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