言語学者が選ぶ最強の語学書集(+語学学習法とか研究とか統計とか)

これまで数百冊の語学参考書を買ってきたので、特にお勧めできるものを言語学者の観点からご紹介。 語学書を活用する為の効率的な学習法や言語学の話題も。

    フランス語その他

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    フランス語学習をしていると困るのがリスニング対策です。日本ではほとんど有用なリスニング対策本がないので非常に困っていたのですが、このrfiを聴き始めてからフランス語学習が一気に加速しました。世界が変わったといっても良いくらいです。

    rfiのこちらのサイトに行けば音声がダウンロードできて、その音声に対応した文章、スクリプトがあるので、何を言っているか聞き取れなくても、目で確認できます。

    という事は、つまりシャドーイングが可能になります。このブログで散々書いていますが、シャドーイングさえしておけば読み書き、話す聴く、全てできるようになるので、ひたすら愚直に、きちんと意味を調べたり黙読も混ぜて、シャドーイングしておけば勝手にフランス語力は上がります。

    rfiのすばらしいところは、バックナンバーが豊富で、大量にシャドーイングできることです。大量の文章を何度も繰り返すことでシャドーイングは効果が得られるので、量無しにシャドーイング学習は成り立ちません。

    français facileという枠のなかのニュースなのですが、すごく難しいです。仏検1級くらいの人でちょうどいいくらいの難易度です。十分普通のネイティヴ用ニュースです。まずは仏検二級くらいの力をつけてからでなければrfiでの学習は厳しいと思います。

    初級用の教材は豊富なフランス語ですが、上級者向けの、とくにリスニング対策はこのサイト無しではきわめて難しいです。TCFを作っている団体が提供している?ようなので、語学学習のためによくできたラジオです。

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    フランスの国民的な漫画、アニメであるTintin「タンタンの冒険」です。 日本のグーグルでtintinで検索すると、違う、それではないんだ、という思いをするのですが、海外ではちゃんとでてきます。

    世界中で熱狂的なファンがいるこのタンタンシリーズですが、フランス語教材として使われることも少なくありません。むしろフランス語教材からこの作品を知る人も多いのではないでしょうか。私自信、フランス語を勉強していたときにプチニコラとともにこの作品を知りました。

    この記事のタイトルからも分かるようにここではフランスで発売されているタンタンを紹介しています。日本語版では残念ながらフランス語字幕がないので、これがまず問題となります。値段も日本語版は2倍近く高いので、リージョンの問題さえなんとかできるのであればフランス語版をフランスのアマゾンなどから購入することをお勧めします。 フランスから映画のDVDを買って、フランス語音声とフランス語字幕を参照しながら勉強をするのは、上級者むけの教材が少ないフランス語においては、とても有益です。

     しかし映画にはいくつか問題があります。まずはジャンルによっては学習者が避けるべき品が無い表現、文法の簡略化などがあり、そのままフレーズを覚えても良い映画を探す必要があります。

    また、映画の字幕は音声と異なっている事が少なくないので、学習の面で考えると、少し改善してほしい点です。

    最後に、時間効率の面で映画は少し問題があります。映画は意外と沈黙、もしくは効果音だけのシーンが多く、その間はフランス語を聞かないぶん、勉強していないことになります。

    これら三つの映画による学習の問題を全てクリアしているのがこのタンタンです。表現はきちんとしていて文法も問題が無く、字幕と音声が比較的一致していて、そして話をしているシーンが実写の映画より長めです。 日本産のアニメのフランス語版でフランス語を学ぶのは強く反対するのですが、フランス産アニメやアメリカ産アニメは、特に子供から大人まで楽しめる作品は、語学学習にお勧めできます。



    tintin_

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    辞書のような分厚さで重要どころだけではなく、日本ではそこまで知られていない作品や著者についても紹介されています。

    恐るべきは第三部「重要作品」で、フランス文学史のなかの重要な作品のストーリーがそれぞれ一ページで紹介されています。これでもか、というくらいネタバレ全開なので重要人物の死や結末など全て明かされます。その結果軽くこの本を読むだけで、フランス文学を読み尽くした知識人ぶることが可能になるという奇跡がおきます。

    とにかく多種多様な作品が綺麗に、コンパクトにまとめられて紹介されているので何を読むか迷っていたり、何か文学的なテーマや研究対象を探している時にも便利です。また文学は時代を超えて関連しあっているものなので、それらの呼応関係や影響を見る事、大きな潮流を鳥瞰する事が可能になります。



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    文学を通して外国語を学ぶ人が減ってきましたが、この本で名作、名文を読むのは実に楽しいです。

    マニアックな作品や文豪については触れられていませんが、その代わりに王道はきちんと全ておさえてあります。原文と対訳がついているので語学の勉強にもなりますし、作者の背景や時代の流れを踏まえて読むとフランス語と文学、両方の理解が深まります。それぞれの世紀の潮流などについてもまとめられていて、簡潔ですがそれらの文章も実に良いです。

    教養?があるフランス人と会話していると文学の話はよく出ますし、詩を暗唱しあうようなことも多いです。例えばこちらがランボーのオーブが好きだと言って、一行目を暗唱すると二行目を相手が暗唱してお互い「やるじゃないか…」という感じの変な雰囲気を出します。夕顔か!!とつっこみたいところですが、こういったコミュニケーションは文学好き同士が共感しあう実に楽しい時間です。フランス語を楽しめる瞬間でもありますし、この本を通して名場面や名台詞を暗唱してみてはどうでしょうか?(ちなみに私もランボーやマラルメの詩を暗唱していましたが今ではすっかり…)

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