言語学者が選ぶ最強の語学書集(+語学学習法とか研究とか統計とか)

これまで数百冊の語学参考書を買ってきたので、特にお勧めできるものを言語学者の観点からご紹介。 語学書を活用する為の効率的な学習法や言語学の話題も。

    英検

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    英検は他の英語試験、TOEIC、TOEFL,IELTSとはまた毛色が違うので、英語力が十分あっても試験慣れしていなければ良い結果が得られないでしょう。

    そこで重要なのが過去問で、これらの本では6回分の過去問が収録されているので試験慣れには十分です。

    CD付きの本と、筆記試験を収録した本が別々に分かれていて2冊買わなければいけないのですが、実際の過去問ほど優れた問題集はないので買うしかない本です。

    英検は海外ではほとんど通用しない試験で留学や海外での就職を考えると受験する必要が無いのですが、国内では今でも最も知名度があってわかりやすく実力を多くの人に伝えられる試験です。日本で就職活動をする場合は、アカデミックであっても、とっておいて損がない試験でしょう。

    受験回数がそのほかの英語試験と比べるととても少ないので、万全の体制で臨みたいところです。



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    英検1級の語彙問題は難しすぎるといわれることも多いですが、そんな中でお勧めなのがこの一冊です。

    そもそも何故英検1級の語彙問題がそんなに難しいかというとGREという試験に準拠しているからだと思われます。英検1級の語彙問題の語彙はGREの語彙問題と共通のものが非常に多いです。

    GREはアメリカの大学院受験をする人たちのための共通試験で、受験者の大半は英語のネイティヴ話者なので、ネイティヴのための大学院入試試験の国語のようなものです。当然日本人からしたらすさまじく難しい試験で、そこの語彙問題から語彙を選んできていると思われるので、英検1級の語彙問題は当然難しいです。

    よく英検1級の語彙問題の批判として、ネイティブにもわからないような語彙問題を出す意味があるのか、というものがありますが、これらの問題は教養がある人であれば知っているような語彙が多いです。そういった語彙を作文や会話でも使えるようになると英語話者からも知識人?と認めてもらえます。

    この本の語彙を覚えて、その単語を自分の作文のテンプレなどにちりばめることで色々な試験の英作文でも高得点が狙いやすくなります。私はだいたいTOEFLでもライティングは満点近く、GREでも4.5点くらいとる事ができたのですが、それもこういったやり方のおかげだと思っています。

    とにかくこの参考書の語彙さえおさえておけば、ある程度安心して試験を受けられますし、ライティングなどにも活用できると尚良いです。試験は変わっていくものですし、問題作成側もこの本をある程度意識していると思います。統計的な過去のデータに基づいて作られたと思われるこの単語集ですが、もし英検にこの本が通用しなくなった場合はGRE対策の語彙集を覚えると良いかもしれません。

    ちなみにTOEFL,IELTS,TOEIC,日本の大学院受験などでは出ないような単語ばかりなので、あくまで英検1級とGREようの単語集です。



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